◆あらすじ 地方都市韮沢市の高校に通う一之瀬 理那は、同級生の平塚準と共に生徒会の仕事で夜遅くまで学校に残っていた。 だが静かな夜は闖入者の手によって突然破られる。 二人の様子を見に教室へとやってきていた用務員。 彼が教室の中へと入った瞬間、窓ガラスが粉々に砕け散り、その肉体はまるで積み木のように崩れ落ちる。 かつて人だった肉片が散らばり、鮮血に染まった教室の中にいたのは、怜悧な爪を真紅に染めた異形の化け物だった。 それは身の毛をよだたさせる咆哮を上げると、一瞬で準の体を刺し貫く。 訳もわからず異形の化け物に目の前で準が打ちのめされ、理那も陵辱された上、その命を奪われた。 目は何も写さず心臓の鼓動も消え、永劫の闇に中に沈んでいった彼女の意識は唐突に引き戻される。 黒から白へ、一度死した瞳に再び光が戻る。その目には異形の衣装に身を包んだ女性が立っていた。 女性の手にある奇怪な刃が喉もとに突きつけられる、怜悧な刃先の先に怯えたような顔が見える。 「私と一緒に戦ってほしい……それでなければこのまま永遠に眠って……」 悲しげに、そして半ば願うように告げられた言葉。再び死すかそれとも戦う道を選ぶか…… 生と死の狭間の選択が、理那の運命を闇からより深い闇へといざなって行く。 |
◆登場人物 | |
・一之瀬 理那 主人公。負けず嫌いで意地っ張り、その反面気を許した相手には極端に甘くなる所も。 根が真っ直ぐで行動的な所があるが、それが故に勇み足になりがちで人と歩調が合わないときがある。 武器は長大な刃のついた槍”オルフェウスの嘆き/Il dolore per Orphean” 高周波振動により刃との設置面を分解しながら切断できる。 | |
・皆口 詠美 理那を助けた女性。優しく、包容力がある出来た女性に見えるが、何を思っているか人に読ませない所がある。 責任感が強く理那に対しても気丈に振舞うが、時折、少々神経質なところを見せてしまうところも。 武器は”イクシオンの車輪/Faccia girare in Ixion”と呼ばれる二本の曲刀。 柄の部分をつなぎ合わせ投擲用の武器として使うことも出来る。 |
|
・平塚 準 理那と付き合っていた少年。ディアボロスに殺されるが異形の力によって復活、超常の力を手に入れその本性を露にする。 正しいことを正しいままに口に出してしまうところがあり、周りの人間と衝突を起こすことが多い性格だった。 | |
・バルバロス 理那と準を殺したディアボロスと呼ばれる異形の化け物。 詠美に追われ韮沢市へと逃げてきた。下卑た欲望と狡猾な奸智を持つ悪魔。 |
◆グラフィック |
◆製品情報 ・タイトル リナ -Il dolore della Salvezza- 発売日 2006年12月31日 予定 価格 ¥1300 メディア CD-ROM 対象OS Win98SE/2000/xp 発行 銀の星亭 ・スタッフ 企画・原案 田宮秋人 原画 要アラタ シナリオ 田宮秋人 黒井弘騎 彩色 田宮秋人 音楽 清水嶺 スクリプト assault |